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2013.07.08

沖縄県中央卸売市場の果物の取扱い状況 2012年4月〜2013年3月


今回は沖縄県中央卸売市場における主要な果物(島マンゴー、パッションフルーツ、アテモヤ、ドラゴンフルーツ)の取扱い状況を紹介します。


■データの取得元
沖縄県中央卸売市場さんのホームページよりダウンロードした果実の市況情報(2013年 kajitu7-5,xls)の「過去の取扱い状況」シートのデータを元にグラフ化したものです。


まず初めに各果物の近年の取引量から見てみます。
2013年 沖縄県中央卸売市場 果物の取引量

前年度の考察と同様に島マンゴーの取引量が他作物に比べて多いため、図2のようにパッションフルーツ、アテモヤ、ドラゴンフルーツのみのグラフも作ってみました。

パッションフルーツのみ微増しており、他のフルーツの取扱量は減少傾向にあるようです。

島マンゴーは今までのパターンからいくと「隔年結果」の表の年になり、取引量が上がるのでは、と予想していましたが、減少しています。

アテモヤについては、13,855kg(平成23年度)→ 4,873(平成24年度)となっており、前年度より65%程度も取引量が減少しています。
これは2012年9月に襲来した台風16号、台風17号の影響が大きいと思います。この2つの台風は通常よりかなり雨風が強く、また襲来した時期もアテモヤ栽培にとって悪いタイミングでした。
私の果樹園も2012年は大打撃を受けました。。


次に平均単価について見てみます。
2013年 沖縄県中央卸売市場 平均単価

全般的に平均単価の上昇傾向は続いているようです。

特にアテモヤについては平均単価が2,000円を超えてしまってます。
これは、供給量が少なすぎて更に「希少な」果物となってしまったと推測します。


次に取引金額について見てみます。
2013年 沖縄県中央卸売市場 取引金額

パッションフルーツのみが上昇しています。取引量、単価ともに上昇したので、取扱い金額(市場)も大きくなっています。
沖縄のパッションフルーツが認知されてきたということでしょうか(^-^)

対照的にアテモヤの取扱い金額は大きく減少しています。やはり2012年の台風の影響は大きかったようです。

台風対策としては、防風林の設置、ネットハウス施設の導入などがありますが、大型の台風にあたると被害は避けられないです。
かといってビニールハルスのように風通しの良くない環境で栽培した場合は病害虫が発生しやすいという課題が出てくるようです。

アテモヤの安定供給、市場拡大を考えた場合、台風対策が最大の課題なのでは、と考えています。


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