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2015.06.09

沖縄県中央卸売市場の果物の取扱い状況 2014年4月〜2015年3月


今年も沖縄県中央卸売市場における主要な果物(島マンゴー、パッションフルーツ、アテモヤ、ドラゴンフルーツ)の取扱い状況を紹介します。


■データの取得元
沖縄県中央卸売市場さんのホームページよりダウンロードした果実の市況情報(2015年 kajitu6-5,xls)の「過去の取扱い状況」シートのデータを元にグラフ化したものです。


まず初めに各果物の近年の取引量から見てみます。
2015年 沖縄県中央卸売市場 取引量


例年通り島マンゴーの取引量が他作物に比べて多いため、図2のようにパッションフルーツ、アテモヤ、ドラゴンフルーツのみのグラフも作ってみました。

平成26年は島マンゴーが久しぶりに豊作だったことが窺えます!4年ぶりに40万トンを超えました。
一方でドラゴンフルーツの取引量の減少傾向は続いているもよう。。

アテモヤについては、このグラフでは分かりづらいですが、12,480kg(平成25年度)→ 6,863kg(平成26年度)と大幅に減少してます。これは10月下旬に大型の台風に見舞われたためことが原因だと思います。アテモヤの供給量が少なくなるのは台風被害のケースが殆どですが。。


次に平均単価について見てみます。
2015年 沖縄県中央卸売市場 平均単価

島マンゴーの平均単価が例年より低かったようです。セリ取引なんで取引量が急に増えたので単価が下がってしまったようです。

アテモヤについては、1,416円(平成25年度)→ 2,046円(平成26年度)と大幅に上がってます。こちらは逆に取引量が急減したので単価は高くなったもよう。


次に取引金額について見てみます。
2015年 沖縄県中央卸売市場 取引金額

全般的に取扱い金額(市場規模)は落ち着いてきているようです。

島マンゴーは豊作だったにも関わらず取扱い金額(市場規模)はあまり増えてないのは意外ですね。 パッションフルーツは取扱い金額(市場規模)はドラゴンフルーツに追い付いたようです。今後の傾向が楽しみですね。

アテモヤについては、やはり、取扱い金額(市場規模)が小さくなってます。。上述のとおり、台風被害で取引量が大幅に少なくなったことが原因だと思います。


アテモヤの台風被害が大きな原因として、露地栽培している農家が多いことが考えられます。

中村果樹園では去年から圃場の半分に平張施設を導入しましたが、やはり、台風被害は大幅に軽減されました。安定供給を考えた場合、施設栽培は重要だなと考えてます。
露地栽培も防風垣の完備や樹高を低く抑えるなどまだまだ改善の余地はあると考えてます。

平張施設栽培、露地栽培ともに栽培方法を改善しながら安定供給、品質向上を目指していきたいと考えてます。
近いうちにアテモヤ栽培の新たな取り組みを本ブログで紹介したいと考えてます!


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