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    2014.08.08

    アテモヤの平張施設栽培の紹介

     
    中村果樹園では平成26年にアテモヤ圃場の半分程度に平張施設を導入しました。
    そこで今回のブログではアテモヤの平張施設での栽培を紹介します!

    平張施設とは、通常のビニールハウスとは異なり、施設全体を防虫ネット(または防風ネット)で被覆した施設です。屋根が平らで建物全体が四角形なのが特徴的です。

    平張施設の導入した最も大きな理由は台風対策です。
    アテモヤはそもそも害虫が少なく、風通しが良い環境であると農薬を使わずに栽培できますが、風には弱く、台風で強風にあたると枝が折れたり果実が傷んで収穫量が激減することがあります。

    通常のビニールハウスにすべきか、平張施設にすべきか迷ったのですが、以下の理由からアテモヤ栽培では平張施設が適している考えました。
     ・アテモヤは沖縄においては温度管理が不要なのでビニール被覆の必要性があまりない。
     ・軒高を低く、柱を頑丈にすることで強風に耐えられる。
     ・H鋼のビニールハウスよりは安価。
     ・施設をビニール被覆して外部環境と遮断すると施設内部で害虫が蔓延してしまう可能性があるのでネット被覆で風通しを良くする。


      以降は大まかですが、中村果樹園の平張施設を紹介します。

    ■正面(通常時の状態)
    平張施設 通常 正面
    通常は内側ネット(2mm目の防虫ネット)のみ被覆していて、風通しを良くしています。


    ■側面(通常時の状態)
    平張施設 通常 側面
    台風対策の1つとして、平張施設の周囲をさらに防風林で囲んでいます!


    ■正面(台風時の外側ネットを下した状態)
    平張施設 台風時 正面
    台風が来た場合、外側ネット(1mm目の防風ネット)を降ろして強風対策します!


    ■側面(台風時の外側ネットを下した状態)
    平張施設 台風時 側面


    ■くるくるパッカー(外側ネットの巻上げ機)
    平張施設 くるくるパッカー
    この器具を使って外側ネットを巻き上げます。なかなかの優れものでネットを簡単に巻き上げられます!


    ■スプリンクラー
    平張施設 スプリンクラー
    雨が降らない時期や台風通過時の塩害対策として散水に使います。


    ■施設内部の様子1
    平張施設 施設内部1
    アテモヤを栽培してる様子です。
    ちなみに、写真左側の平張施設の柱は厚さ100mmで風速50m以上の強風にも耐えられる程度の強度があります!


    ■施設内部の様子2
    平張施設 施設内部2
    施設の天井ギリギリまでアテモヤの樹が伸びています。
    この圃場は既にアテモヤを栽培していた場所に軒高2.5mの平張施設を後から建設したものです。
    アテモヤの樹高や重機の通り道の確保など、建設業者さんと調整しながらなんとか完成しました!


    ■施設内部の様子3
    平張施設 施設内部3
    右側の小さな木は、今年の4月に新たに植えたアテモヤ。順調に育っています!


    平張施設を導入したのは今回が初めてで試行錯誤しながら栽培しています。
    今後も育成状況を見ながら少しずつ改良を加えていこうかなと考えています。

    現在、平張施設栽培は2棟ですが、台風対策や無農薬栽培が順調に達成できたら拡大していこうと考えてます!


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